colabusの横顔 01 “marine blue”



横浜みやげをつくろう

伊澤さん

「横浜のお土産も作れたらいいよね」って話をしていたら、根橋さんが、今日、作ってきてくれたんですよ。

根橋さん

そう、これはキーホルダーなんですけれど。あり合わせの部品で作ったんです。

コラバス

この試作品のアイデアは、今あるノウハウや技術から生まれたのですか。それともご自身のご趣味や経験から生まれたものですか。

根橋さん

もともとストラップを作業で作っています。フェルトボールでのストラップです。今はインターネットでキーホルダーとか缶バッチとかいくらでも安くできるんですね。これも手作りキットみたいなのをネットで取り寄せて、安くできちゃうんですね。それでこういうのはどうかなと、自前で作ってみて提案です。これも持ち込み企画です。

コラバス

率直にお伝えしますと、皆さんのつくられているパンとこのキーホルダーの試作品には、温度差を感じます。

根橋さん

とてもありがたいご意見です。これが売れるかどうかは未知数です。このキーホルダーの裏にマリンブルーのロゴを入れているのは、マリンブルーのお店をブランディングしたいなという想いがあるんです。それが、一番の目的なんですね。パンの写真を入れたりね、、、それはいらないよって先ほど言われましたが、〝marine blue〟のファンができたら良いなって発想からなんです。

コラバス

こうしたものを作るときにデザイナーさんなどと協働する機会はありますか?

根橋さん

デザイナーさんやコンサルみたいな人とは、すごく関わりたいと思っています。でも、お金がかかる。個性的な絵を描く利用者さんもいらっしゃって、事業所の名刺には入れたりして使っているんです。事業所ではこういうのを、カレンダーにしたりとかメモ帳にしたりとか、シールに使ったりとかしてますけれど、デザイナーさんやコンサルさんとアイデアを出し合ったり、こうしたらもっと売れるものになるのでは?といったアドバイスをもらいたい。けれど、僕の中では、そういう方々と接点を持つことはハードルが高いです。

コラバス

私たちコラバスが、農家さんや福祉施設さんなどにお声がけし、普段の取組での疑問や課題などを、お互いに投げ合える場を作ることで、新商品開発・既存商品の質の向上などの具体的取組みにつながるのではないかと考えています。福祉施設側としてどう受け止めますか。例えば、自分たちが主体でやっていくことが大切、自分たちのペースとあうか心配、、、などいろいろなお考えがあると思います。率直なご意見を伺えたらと思います。

伊澤さん

〝marine blue〟の企画を進めるなかで、地産地消の実現や民間業者と取引するために、色々な場に顔を出しました。例えば起業家の集まりで意見交換しました。そのなかで、我々は福祉の立場ですので、民間の中に1人でいるとけっこう怖いんですよ。名刺を渡すと、「元気?」「どうしてますか?」ってすぐに連絡をくださる。福祉施設には、横のつながりに対して「うちはこれを売りたいからお願いします」「よろしく!」みたいなやり取りは少ないと思います。そういうことができるようになると、広がりがでてくるのではないかと思います。そこを誘導してくれるコーディネーターみたいな人がいると、向上するだろうなと感じています。お店についても、立ち上げてから、これからどうして行こうかというときに、お店を客観的にみてくれるアドバイザーがいたら、とても助かると思います。

コラバス

作り手さん側の視点から、いかがですか。

鈴木さん

ネットワークが広がるという点では、良いことだと思います。自分たちの話でいうと、〝納品手段〟の問題があります。お客様へ商品を届ける仕組みを施設全体の運営に組み込むことは、とても苦心します。低額で配送サービスを引き受けてくださる方々とネットワークでサッと繋がると、私達の出来ることのにも幅が出てくるのではないかと思います。ネットワーク経由で、「うちで作ってくれ」「あそこにも作ってくれ」なんて夢のような、嬉しい話があったら、悲鳴が出ちゃうかなぁ。今の体制で、限界くらいまで、パンをつくっちゃっているので。

石黒さん

個人的には、現場は来た話はなんでもやりたいです!情報をいただければ、個人的には飛びついてしまいます。できることなら、色々なことに広げていって、それが利用者さんの新しい仕事につながっていけるのであればそれが理想だし、良いなと思います。私は〝パン屋さん〟ではなく〝福祉職〟。利用者さんの支援をする支援員という立場で就職しました。その中で、外部に出て学んで習得したパンの知識しかないんです。そこで外部の〝わくわく広場〟へ販売に行った時に、今までは福祉関係のところに売りにいくので福祉として見られて買っていただいていたのが、福祉という枠を外れてほかの街のパン屋さんの並びにパンが並んで、売れるのかなぁ、勝負していけるのかなぁ、リピーターがつくのかなぁって、すごく不安ななかで納品をして、今現在、何名かリピーターの方がいらっしゃると聞いて、闘っていけるんだなぁと、私と利用者さんの自信にもなって来ているので、そう言った方向では、つなげていきたいなと考えています。

コラバス

声を発信することで、デザイナーさんなどとの出会いや協働の機会も増え、みなさんの想いを形にすることができるのではないかと思います。私たちコラバスでは、そのような場を作っていきたいと思います。


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