colabusの横顔 02 “のあのあ”

これからの「のあのあ」

「のあのあ」の看板には障害者の就労支援施設等の記載がないため、「お昼の給食を食べていると、通りがかりの人がカフェと間違って入ってくることがあります。間違ったと思って出ていく人もいますが、お話しをして帰る人、私たちの説明を聞いてキーホルダーを買ってくださる人、しばらくしてからお連れ様と再訪する人など、いろいろな方々が施設の扉を開けます。」(主任・和田さん)

しかし、障害を抱える利用者さんには、外部の知らない人と接することは容易いことではなく、とても緊張する瞬間なのだそうです。

ガラスの扉からは笹下釜利谷道路が見えます。

「来年、この建物の一角にカフェとドッグラン(屋外と室内)をオープンします。是非、利用者の皆さんに、カフェで人に接することをさせてあげたいですね。」
和田さんは、カフェの運営が利用者さんと外部のお客様のコミュニケーションになることを願っています。

開いている日はドア札が「OPEN」に。

「調べて、障害者施設だからここへ来ようとするお客さんはいないと思うのです。カフェがあるから入ってみよう、ドッグランに行こう、といった感じが自然でしょう。障害者が関わる場所だと知って帰る人もいるでしょうし、気にしない人もいるでしょう。それで良いと思うのです。」(施設長・上原さん)

そしてご縁のあった方々に、どうしたらリピーターになってもらえるか…。
はじまってみないとわからないところもある、と上原さんは言います。

マグネットや袋物なども。

上原さんには、カフェのオープンにまつわる計画がほかにもあります。

「週二日ほどは、近隣の福祉施設の人たち(職員と利用者さん)が団体利用できるようにしたいと思っています。」

ゆっくりくつろいで食事をとる時間を、他の施設の人たちにも提供できたら…。
「福祉施設の人たちはなかなか横のつながりがありません。職員も利用者さんも、皆が交流する場所にできたらうれしいですね。」(施設長・上原さん)

本職のシェフ・山本さんがつくる給食は、スタッフと利用者さんの活動エネルギーの元。ボリュームと栄養はもちろん、おいしさ満点!この日はメンチカツ(鯵とお肉の2種類)と切り干し大根の酢の物でした。

カフェのメニューをたずねると「詳細はまだこれからですが、シェフがつくる自慢のおいしい料理です。ぜひ皆さんに食べていただきたいです。」
ホテルで腕を振るってきたシェフ・山本さんのメニューを「のあのあ」の誰もが楽しみにしています。

「今はスタッフも利用者さんも各作業場で給食を食べていますが、カフェができるとスペースが広くなり、全員でお昼をとることができるようになります。社員食堂のように、トレーを持って並んで、料理をひとりずつサーブしてもらって。皆んなの憧れだったので、今からとても楽しみです。」


上原さんたちの笑顔からうかがえる、これからの「のあのあ」。
カフェとドッグランのオープンは2021年の春、もうすぐです!

カフェと室内ドッグランは右側建物の2階に、屋外ドッグランは屋上にオープンします。ちなみに一番左の建物は、隣りのお寿司屋さん(芽ばえ寿司さん)です。

NPO法人 いーぷらす(本部) 就労継続支援B型 のあのあ
 TEL:045-512-6407 / FAX:045-873-9613
 〒236-0042 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東6-1-23
 ホームページはこちらから
 Instagramもやってます!

フェルティドッグ ショップ(のあのあ内)
 TEL:080-3176-2606

フェルティードッグは基本的に注文生産ですが、キーホルダーや小物など、その場で購入できる商品もあります。またこれらの商品は「のあのあ」以外でも一部ですが取り扱いがあります。

野のすみれクリニック リハビリテーション科
  住所:神奈川県横浜市港北区大曽根1-20-16 シートビル1階
●「チアかな」
  住所:横浜市金沢区谷津町375 2F
  営業日時:火曜日〜土曜日(10:00-18:00)
●「カフェ波輝(なみき)」
  住所:横浜市金沢区並木1-17-6-5
  営業日時:月曜日〜金曜日
         (10:00-16:00,ラストオーダー15:30)
  定休日:土曜日、日曜日、祝日




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この記事を書いた人

N

日頃、ひとりは建築設計を仕事にしていて、もうひとりはアートワークをしています。ややこしいので、ColabusウェブサイトではまとめてNです。頭文字みたいで推理小説風なところがお気に入り。Nを水平方向に反転するとキリル文字のИ(発音は /i/ )、意味は[そして]。私たちは皆さんとColabusをつなぐ、ささやかな接続詞になれることを願っています。