地域活動ホームとは?
「障害者地域活動ホーム」を知っていますか。
横浜市の公式ホームページには下記のように記載されています。
“「障害者地域活動ホーム」は在宅の障害児・者及びその家族等の地域生活を支援する拠点施設として、横浜市が独自に設置しているものです。”(横浜市公式ホームページより抜粋)
支援として取り組む主なサービスは、概ね3つに分かれています。
・日中活動事業(デイサービス事業、障害福祉サービス事業)
・生活支援事業(一時ケア、ショートステイ、余暇活動支援、おもちゃ文庫)
・相談支援事業(社会福祉法人型障害者地域活動ホームにて実施)
2019年1月現在では、施設規模により2種類に分類され、市内に合計で約40余箇所の事業所があります。サービスを受ける方法などを含め、これらの情報は横浜市公式ホームページから、下記の手順で知ることができます。(2020年1月現在)
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さて、今回の「街パン」取材は、この地域活動ホームの支援に取り組む、どんとこい・みなみのご紹介です!
「街パン」取材企画、はじめてのビデオ取材
今回の「街パン」取材では、取材OKの場合、その方法を選択できるように事業所のみなさんにお手紙を送りました。
①施設におじゃまして取材
②施設外でお会いして取材
③ビデオ通話で取材
感染症拡大の予防対応やあらゆる事情を鑑み、残念ながら今回は取材を受けられません、という回答は至極当然です。
そんな中、どんとこい・みなみから「ビデオ通話での取材ならOKです」、とお返事をいただき、当企画ではじめて、いわゆるICT(情報通信技術)を活用してお話しをうかがうことになりました。
パンづくりのこと
「はじめまして」のご挨拶がパソコンの画面からという、なんとも緊張するシーンです。
約束の時間になり、画像と音声がつながります。
どんとこい・みなみの若林さんは白衣と帽子姿で、背景には厨房のステンレスの什器が見えます。
画面からはみなさんの話し声や、作業する音が聞こえてきて、のぞきこむと厨房の向こうが見えるような気持ちになります。
「毎日、朝10時からパンをつくります。まず昨日つくった生地をオーブンに入れて、今日の生地をつくり、お昼をはさんで午後も焼きます。」
午前と午後、あわせて一日に焼くパンの数は通常100個ほど、現在は感染症拡大などの影響で客足が減っているため、50個程度に減らし併設の喫茶店で販売しています。
「街パン」などの外部販売がある日は、さらに多く焼きます。
種類が豊富なパンはほとんどが100円で、リーズナブルです。
「毎日、だいたい15種類くらいを焼いています。生地の土台をアレンジしていろいろとつくっています。これまでのメニューは通算50種類ほどですね。すこし小さめなのですが、お求めやすい価格に設定しています。」
“いちごデニッシュ”などは、ほんのすこし甘いものがほしいときにちょうど良いサイズで、焼き菓子とケーキのあいだのような感じでした。
「そんなふうに買ってもらえたらうれしいですね。デニッシュは商品の中でも価格が高いほうで、冬限定メニューです。冷凍生地をつかうことで、利用者さんにも扱いやすく、つくるのに重宝します。」
メニュー開発については、
「施設のスタッフも、あれこれと提案し教えてくれます。みんな本当に良くリサーチしていて、僕はどこかに足を運ばなくても、いろいろ知ることができて、つくることに専念できます。」と笑う若林さん。
パンづくりは、日によって人数がかわり、スタッフ2名と利用者さんは4〜8名で焼いています。作業スペースの関係で、車椅子の利用者さんは交互に入るなど、調整があります。
とてもめずらしいケースですが、利用者さんの中には、一般企業に就労している傍ら、休日の余暇としてパンづくりに参加している人もいます。
「利用者さんは作業をこなしていく中で、どんどんその能力が伸びていきます。できると思うと、つい、その人に仕事を振ってしまいますが、かたよりが出るので常に気を配るところです。」