どんとこい・みなみへ
京急線「黄金町」駅を出て大岡川を渡り、まっすぐ進むと横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋」駅、さらに通りを進むと中村川に出ます。
左側の赤い橋は、歩行者専用の浦舟水道橋で、古く歴史のある橋です。
車両は右側の道場橋を渡ると、正面に案内版が見えます。
小学校と保育園の間をぬけると右側に中村地区センターと、地域活動ホームどんとこい・みなみの建物があります。
ガス暖炉の火が室内をあたため、注文したコーヒーの良い香りが満ちています。
どんとこい・みなみの喫茶店は、向かいの保育園の子どもたちの声がわずかに聞こえ、適度に静かで心地よい場所です。
コーヒーはこだわりのブレンドで、時期によってその内容が変わります。
一杯ずつ、ハンドドリップで丁寧にサービスされるコーヒーは、喫茶店に流れるゆったりした時間とともに、日常の瑣末をしばらく忘れさせてくれます。
もう一度「はじめまして!」
午後のパンを焼き終えた、若林さんにお会いすることができました。
「みんなに教えてもらって、今回がはじめてのzoomでした。」と笑う若林さんは、背が高く明るい笑顔の持ち主です。
若林さんとお話ししていると、厨房の戸口に「お茶です。」と紙コップを持った男性が。
あわてて受け取り顔を上げると、もう姿が見えません。
ごちそうさまです! と大きい声を出してみると、厨房の奥から「はーい。」
そして再び若林さんとお話ししていると、「飲み終わったらこちらに〜。」と声。
振り向くと戸口にくず入れが置かれていて、やっぱり姿は見えません。
ありがとうございます! と声を出してみたところ、また奥から「はーい。」
うれしいおもてなし。
そして、たのしい一コマでした。
若林さんに、お菓子づくりの学校に行ったきっかけをとたずねると、
笑いながら「それはですね、動機としてはどうかと思いますが、当時ドラマを観まして……。」
パティシエのドラマといえば、4人の男性が登場する製菓店の、あのドラマでしょうか?
「あのドラマですね。人って本当に面白いですよね。どんなことが結びつくか、わからないですよね。」
どんなお話しをするときも、自然体。
もうすぐ利用者さんの送迎に出る時間です。
最後に、これからの目標をたずねました。
「一番は、 “障害のある人がつくるパン” というイメージを変えていきたいですね。マイナスな意味ではなく、プラスにしたいです。地域の人たちと共存していくなかで、ここでつくるパンが、美味しいパンとして、みなさんに受け入れてもらうことが目標です。」
電話 045-264-2866
営業時間 11:00-15:30(パンの販売は11:30〜売り切れ次第終了)
定休日 土・日・祝