障害福祉PJ 研修修了者インタビュー
よこはま地域福祉研究センターでは、障害福祉の現場職員のための研修事業を初年度から実施しており、ご参加いただいた方は延べ270人となりました(2013~2016年度実績)。忙しい業務の中研修会場に足を運んでくださり、知識・スキル、そして仕事への熱い想いを共有した参加者の皆さんたち。ぜひ、現場で活躍する姿を拝見したい!さらに、研修で学んだことが現場で活かされているか?今後のプログラムに必要なことは何かなどを探るべく、施設にお邪魔し、お話をうかがうことにしました。インタビュー第1弾は、2015年度連続研修(全5回)「ゆるぎなく、前を向くワーカーになる」にご参加いただいた、幸田拓也さんです。(取材:吉川・山本)
地域作業所カプカプ川和 職員 幸田 拓也さん
研修のこと
2015年9月から2016年1月の間に連続研修(計6回)に参加しました。全般的に、行ってよかったです。現場で目の前のことに振り回されがちな日々の中で、一歩引いた眼で見たり、利用者との距離感をはかることができるようになりました。また自分のやっていることに自信が持てた部分もありました。
前半の理論編では特に2回目の愛隣館、三浦貴子さんの講義が印象に残っています。障害者本人を中心にした自立支援計画「スペースモデル」については、PCでフォーマットを作り法人会議で共有しました。また、第1回の東先生から習った、障害の「医学モデル」「社会モデル」は初めて知りましたが、利用者をはじめとする障害者に対する視点や視野が変わりました。
実践編は商品開発コースだったのですが、障害者アートについて考える第4回では、描画や粘土細工など複数のワークショップをすることで現場での悩み解決につながるヒントが得られました。サポートしないと作れない人に対して、どのように関わるか悩みだったのですが、なるべく自分でやってもらうこと、表現する力を認め褒めることなど、実践に取り入れています。
さらに、相談支援コースもおまけで参加し、小田先生のケース検討で他の事業所の人の話を聞くことができたのは参加感が大きかったです。
今後研修で学びたいこと、体験してみたいこと
この仕事を始めたばかりの昨年は、障害者理解や支援の原則などについて学ぶ必要がありました。今の課題は、事業所の経営に関して知識が足りないと感じているので、マーケティングについて勉強したいと思っています。また、他の福祉事業所、一般の店舗などを研修の中で見に行く機会があると、実務的なノウハウが得られ、発想も広がるのではないかと思います。