今日、社会の変化は経験したことのないスピードとスケールで、私たちの暮らしに影響をもたらしています。
社会教育・啓発プロジェクトは、すべての人を対象に、「社会の今を知る」「ありたい社会、あるべき社会とのギャップに気づく」、社会の主体として、私が、何を考え、学び、何が出来るのかを見出し「行動を始める」の3つのステップを意識して、社会情勢に応じたテーマを設定して取り組みます。
プロジェクト事業の進め方は、イベント・研修・冊子製作等々、テーマや外部団体との協働体制などに応じて柔軟に取り組みを重ねています。
多様なテーマで、多様な人と機関とネットワークを広げて臨み続ける社会教育・啓発プロジェクトは、私たち自身が多くの学びや新しい挑戦の機会を得ています。
変化する社会情勢、子どもを取り巻く環境、多様な家族形態、そんな中、「育ちづらさ」「生きづらさ」を抱える子ども・若者が増えています。身近な地域で、彼らに寄り添う人、安心できる場、成長をゆっくり見守る人や仲間の存在が大切です。
私たちは、子どもや若者、そしてその家族が「孤立」することなく、希望を持って、健やかに成長できる、それを暖かく見守る地域づくりを目指しています。
そのためには、地域での実践者、支援者、専門職、そして当事者との「出会い」や「対話」を大切に、子ども・若者、そして家族が、自ら「育つチカラ」、「生きるチカラ」を獲得できるよう、さまざまな視点から調査、研究を重ね、それをどのように可視化するかを工夫しながら発信していきます。
「障害」はどこにあるのでしょうか。障害は、本人の心身の機能によるものとする医学モデルから、社会の様々な障壁によって生じると考える社会モデルの考え方が世界の潮流となっています。障害があっても無くても、当たり前に暮らせる、住める、働ける、選べる社会とはなにか。障害について考えることは社会を、地域を考えることに他なりません。
障害プロジェクトでは、障害ゆえの生きづらさ、不便さ、理不尽さなどに着目するだけでありません。障害ゆえの面白さ、強み、社会の中での意味と可能性を探求します。
障害者の社会参加や就労、家族支援、相談支援などの具体的な課題に対してアプローチしています。誰もが生き生きと、自分の意志を持って生きられる社会を目指して、障害当事者、家族、障害事業所、支援者、など障害を取り巻く人々をコアメンバーとして、自分たちが今、課題と考えることについて、語り合い、社会にむけて発信しています。
第三者評価にはどのような役割があるのか ― 常に私たちは考え続けています
福祉サービスの質の向上を実践・実現していただくのは、受審される福祉施設・事業所であり、福祉施設・事業所の職員の皆様です。
その実現のために、第三者評価にはどのような役割があるのか。調査評価者の方々と評価委員、事務局で常に議論を深め、考え続けています。
社会の課題が多様化、複雑化する中で、子ども家庭、高齢者、障害児者、社会的養護などあらゆる分野で福祉サービスを必要とする人が増えている今だからこそ、福祉施設・事業所は、地域に根差した福祉の専門家集団として、その力を発揮して、個々の利用者の福祉ニーズに応え、さらに地域福祉を耕し支える中心的役割を担っていただきたい。
そのためにも、第三者評価受審という機会を通じて、福祉施設・事業所の職員の方々が日々の実践を見直し、課題を修正しながら、サービスに磨きをかけていただく気付きを得る機会にしていただきたいと思っています。それこそが、利用者の権利擁護を実現します。さらに、普段あまり知られることのない福祉施設・事業所の日々の取組を発信することで、利用者・地域・市民との双方向の理解を深めることにも
私たちは、人と地域のしあわせのために研究と実践を重ねる中間支援団体ですが、しあわせの実現も、多様な「あいだ」に入り効果的な仕事をすることも容易なことではありません。
社会構造は、ミクロ(個人の暮らし)・メゾ(地域環境)・マクロ(制度・政策)によってその実像が浮かび上がってきます。
私たちは、常にアセスメントと情報収集を重ね、ネットワークと対話を広げ、課題を見出し解決するための実践につなげる取り組みを行っています。
協働・委託事業は、地域福祉を推進する中心的な役割を持つ、自治体・社会福祉協議会からの依頼がこれまで圧倒的に多いものの福祉・社会教育関係機関・企業・市民活動団体など、様々な団体からテーマを頂いて、共に課題解決を考え、行動する仕事が増えてきました。こうしたことは、より一層、多様な地域の多様な福祉課題を知る機会となり、課題解決の方法を探求し実践することで、より効果的問題解決アプローチ・エンパワメント支援のあり方を掴み、発信することに繋がっています。