コッペパンハウス「パン屋のオヤジ」

1 木の扉を開けて 2 お皿にたとえて 得意なことから フランス民謡とコッペパン 3 POPのこと 一丸となって ハチミツのこと いつも、コッペパン!

木の扉を開けて

JR根岸線「根岸」駅を降りると、かすかにオイルの香りがします。

ホームの海側にはたくさんの列車がならび、時折、電気機関車が牽引する長い貨物列車がゆっくりと走り出します。

駅改札口は大きなバスロータリーに面し、左へ進むと郵便ポスト、もう少し行くと根岸駅前交番があります。交番の手前を左に曲がり、2ブロック目の終わりにさしかかる頃、右手に「パン屋のオヤジ」と書かれた赤い軒先テントが見えます。

建物には“神奈川県畜産センター”のレトロな書体、お店はビルの路面です。

近くまで歩くと、愉快な歌が聞こえてきます。

♫ 金魚とオヤジ
 ハットをかぶり
 パイプをふかし
 コッペパンつくろう
 トゥララララ〜…… ♫

木の扉を開けると、たくさんのコッペパンがならび、そのボリュームと彩りにおどろきます。
たのしいイラストのPOPが商品をわかりやすく紹介し、思いがけない中身のコッペパンと出会うことができます。

どれも食べてみたくなるラインナップ。POPを読むと、さらにお腹が空いてきます。

外のテラスから、ガラス越しにパンをつくる厨房が見えます。

背の高いコックハットをかぶり、テキパキと仕事をする人たち。
店内のカウンターには、グリーンのハットとサロンにタイ、コックコート姿の人たちが
「いらっしゃいませ。」と声をかけます。

接客販売を担当する箕輪さんにお話しをうかがいます。

店内は目を向けるところがたくさんあり、たのしい空間です。

この記事を書いた人

N

日頃、ひとりは建築設計を仕事にしていて、もうひとりはアートワークをしています。ややこしいので、ColabusウェブサイトではまとめてNです。頭文字みたいで推理小説風なところがお気に入り。Nを水平方向に反転するとキリル文字のИ(発音は /i/ )、意味は[そして]。私たちは皆さんとColabusをつなぐ、ささやかな接続詞になれることを願っています。